ITベンチャーの競合他社におけるリスク対策について
最近思う事に、ベンチャー企業は、
「会社は、企画やアイデアが重要では無い。人が重要」と言う様な経営をしているDeNAと、サイバーエージェントに、注意しないといけないな~、と…。ITベンチャーは、ここらへんの事をリスク対策の一つの中に組み込んでおかないといけないかもしれない。 (※ちなみに、私は、企画も人も両方大切だと思っていて、企画ができるからこそ、人も大切にできると思っています。)
人が大切、企画は大切じゃない、という会社は、企画部分を、
ノルマを貸して社員に出す様に社内システムとして組み込んでいる。
なので、社内のビジョンや方向性というのは、これで決まり。
で、こうした社内システムの中で、企画班の社員がまずする事は、
ステップ1;世の中にあるサービスをぐるっと見渡して、金に成ってそうな奴を見つける。
ステップ2;見つけたサービスを企画書に纏めて、+αちょこっと改良して、提出する。
というもの。
ここらへんの情景が、なんかありありと目に浮かんでくるな~(^^;)
組織でやっていることだから、実行していく面倒な処理は別の社員。
だから、そのサービスに愛着無くても実現できる。大したエネルギーも情熱も掛けなくても良い。 また、会社で、やらされていることだから機械的に処理をするだけになる。
決まった就業時間内に、決まった期限で、決まった数の案を提出する、という社内システムが、容易に読めてくる。
問題は、この社内システムに組み込まれた企画班の社員をどうするか?と言う事、なんだよね・・・・。ITベンチャー的には。
社内機能として、モノマネ企画者をダメ出しする風土が在ればいいんだけど、
責任者が、金になると思うとGOサインを出すんだろうな…。
DeNAやサイバーエージェントが、とは言わないけど、
自分でサービスを産み出さず、他社のサービスを真似る会社に、
自らサービスを産み出す企業がつぶされると、やばいよね。
それも、日本国内の企業をつぶす場合であれば、日本的にやばいよね…。
真面目に、新サービスを開発し提供する会社が、そうした会社に、食い散らかされて、つぶされていく。しかも、食い散らかす会社が、自分でサービスを開発する企業ならまだしも、しない場合だったら、食い散らかしたら終わり。そうした会社が勝ってしまう世の中は怖いな~、と。日本の未来は真っ暗毛になるかも…。
(※思うのが、早く、3D事業にいってくれないかな~と。
3Dに手を出すには、まだ、アメリカの成功例が無いんかな~。 )
で、よく、企画を大切にしないスタンスの会社は、
「企画にこだわっていたら、上手く行かなかったとき、2転3転できないでしょ?」
というのだけど、この言葉に、違和感を感じるんですよね。
そりゃ、新しい物を産み出そうと思ったら、相当、そこに、エネルギーを掛けてこだわらないと出来ない。これを「しない」というスタンスなのだから。
新しいサービスを産み出すには、上手く行かなくても改良に次ぐ改良を粘り強く行い、やっとこさ成功する。だけど、それはする気は無くて、最後の成功の部分だけを、おいしく頂きたい、ということでしょ?要は。あわよくば、他人の成果を横取りして、ローリスクで、ハイリターンを狙っているということでしょ、と。
確かに、2転、3転しないといけない企画部分と言うのも有るけど、これは、枝葉の企画部分であって、枝葉の部分が2転、3転するからと言って、企画に力を入れないでいいという言い訳にはならない。
また、確かに、枝葉しか見れない人は、「2転、3転した!」と喚く人もいるだろうし、(※こうした人には、「企画(そこ)が重要じゃない」と言うのは、ある意味で納得してもらう言い方かもしれないけど、上手い言い方じゃないと思う)
また、本当に、芯から根こそぎ、2転、3転しているTOPもいるのも確かだけど。
あと、企画が2転3転するのは、企画者が、企画の数をこなしていないから。まだ、ペーペーのクリエイターは、2転、3転するのは当たり前。で、数をこなしていない、企画者を、リーダーにするから、2転、3転しているだけ。熟練したクリエイターは、そんなに、2転、3転しない。
まあ、なんにせよ、金と人材を使って、他人の成果を横取りする戦略は、日本という社会をボロボロにする戦略だよね。
アメリカ企業のモノマネなら、(法律を掻い潜れるけど)日本企業のモノマネは結構危ないよね。で、アメリカのITブームに乗っかれた時代は良いけど、そういう時期を越えたら自分でサービス作って行かないと厳しい様に感じる…。でも、自力でサービスを作って行くノウハウって、一朝一夕できるものかな?と…。
で、スーパークリエイターやエンジニアの人だよりになるという話なのだけど、スーパークリエイターが行き成り現れて、良い企画出して上手くいくって、そう簡単に行くのかな?と思うんだよね…。